クロコダイル
クロコダイルについて
クロコダイルとはワニのこと。 鞄、財布、ベルトなどに使われており、革の王様や宝石といわれ、たくさんの人を魅了しています。世界中に生息しているワニは、3科9属23種と言われています。 イリエワニ、ナイルワニ、アリゲーターなど皮革として取引が行われているものは数種類です。
クロコダイルの革は2種類の取り方があります。肚(はら)ワニは、背の部分を取り除き、肚部の腹鱗板をいかしたタイプの革。背ワニは、 頸部から背部の凹凸(頸鱗板・背鱗板)を活かしたタ イプの革があります。
革製品は丈夫で傷や型崩れの心配もなく、軽くて柔軟性に富んだ高級皮革素材です。 使い込むほどに艶がまし、味わいが深まるため、長く愛用するファンがたくさんいます。 また海外のブランドメーカーでも使用されている高級皮革です。
表面仕上げ
マット仕上げ(艶無し)
マット仕上げとは皮を綺麗になめし、染色したもので 柔らかく光沢がありません。耐久性、色落ちに注意した仕上げです。
グレージング仕上げ(艶有り)
透明感のある光沢を出すため、革に薬品を塗布し、メノウなどで表面を摩擦(グレージング)し、表面を焼いて艶を出す仕上げです。グレージングの替わりにアイロンでプレスする場合もあります。
オイル仕上げ
オイルで皮を鞣す方法です。通常より手のかかった仕上げになりますが、深い風合いの革になります。
製法
無双
ベルトや財布などで商品の表面にも裏面にもクロコダイルを使用した造りのことです。本無双は大きな一枚の革で包むようにして作る方法で接ぎ目をほとんど見せないように出来ています。張無双は革を張り合わせて作る方法です。
センター取り
センター取りとは。厳選された一枚革から、最も柔らかく高級とされる肚部の中心から、左右対称のセンターから商品の形に沿って裁断された革を使うことです。とても贅沢な作り方です。
お手入れについて
普段のお手入れ
普段は柔らかい布で乾拭きしてホコリを落とす程度で十分です。湿度の高い場所に保管するとカビが生える恐れがあります。汚れを落とし、乾燥剤等を入れて、湿度の低い場所に保管してください。防虫剤は変質する恐れがありますので使用しないでください。
取り扱いのご注意
水に濡れますとシミになりますので十分ご注意ください。
また水濡れによるグレージングの光沢落ちにくれぐれもご注意下さい。濡れてしまった場合には出来るだけ早く乾いた布やティッシュペーパーなどで水分をふき取って、吸水性のある紙類をつめて陰干しするようにして下さい。直射日光やドライヤーなどの高温での乾燥は厳禁です。マット加工のものも同様に出来るだけ早く処置してください。
場合によりますが、一部の光沢落ちは修理が可能な場合がございます。お気軽にお問い合わせください。